病院向けの火災保険の活用目的と医療機器・設備に対応できる保険もある

目次
病院向けの火災保険の活用目的と実際にどの範囲まで補償対象なのか、紹介しています。また、施設内で管理をしている医療機器や設備の損害に活用でいる保険やリース物件の損害に活用できる保険も記載してますので、医療施設の管理者の方は是非参考にしてみてください。
病院向け火災保険の活用目的
病院向けの火災保険は建物や病院(法人)が所有している物を対象に掛けるものです。主にお病院では、主に建物・機器、設備什器等・薬品、診療材料等が該当します。
ただ、賃貸物件(テナント)の場合は、「機械・設備什器等」 に含まれます。
機械・設備什器等については、建物と同様に「自身の所有物」が対象となるため、「医療機械等」のリース物件は保険の対象になりません。 リース物件については、所有者であるリース会社が「動産総合保険」に加入しているのが一 般的ですが、再リースやリースバックした場合に「動産総合保険」が終了している可能性も考えられるので、補償内容の確認が必要です。
火災保険でどこまで補償できるのか
被害に対してどの範囲まで火災保険で補償ができるのかについては、加入している火災保険の補償内容を確認しましょう。加入している火災保険によっては、補償対象が「建物」のみの可能性もありえますので、建物以外である「機器・設備什器等」「薬品・診療材料」も補償対象であるか、認知しておく必要があります。
火災保険の補償範囲
火災保険の補償範囲
盗難・給排水設備の事故による水漏れ等・車両の衝突等・建物外部からの物体の飛来・衝突等
偶発的な破損、汚損事故等・電気的・機械的事故
上記掲載項目が火災保険上の補償範囲ですので、少しでも思い当たる被害がある時は是非、事業者災害対策機構にご相談してみてください。
病院向けの機械保険について
医療施設内で突発的に設備機械が事故を発生したときに活用できる、病院向けの機械保険(医療施設機械補償)です。設備機械の修理費等に対して、保険金を使うことができます。
考えられる故障原因
/点検不良による事故/ショート・過電流などの事故/設計・製造上の欠陥による事故/凍結事故・落雷事故/衝突・落下事故
補償対象とならない損害例
保険対象の機器一覧
ここでは、機械保険の対象となる機器と対象とならない機器を一覧で紹介していきます。
対象機器
診断用機器:X線診断装置・CT装置・MRI 電子内視鏡・ファイバースコープ等
生体現象測定記録/監視用機器:ベッドサイドモニタ・集中監視装置・心電計等
情報処理装置・事務用機器:据置型パソコン・コピー機・ファクシミリ等
空調・電気・給排水・衛生・消火設備:温風暖房機・エアコン・変圧器・飲料用冷水設備等
厨房機械設備:炊・焼・揚・蒸・煮用機械設備・冷蔵庫・食器洗浄消毒設備等
非対象機器
X線管、ベルト、ワイヤーロープ、チェーンなど消耗品等
リース物件は動産総合保険を活用しよう
通常は内装設備は建物に含まれますが、賃貸物件の場合は紹介してきました保険ではなく、「動産総合保険」を活用していくことが必要です。動産総合保険は文字通り「動産」が保険対象となり、かつ「偶発的」に発生した事故で損害したことを補償されます。
ただ、消耗部品・消耗部材である管球類、およびソフトウェアなどについては対象外です。
補償対象となる損害と補償対象外
下記に動産総合保険の補償対象となる損害例を紹介します。
補償対象となる損害例
補償対象外
自然の消耗、または性質によるカビ、サビ、変色、変質、虫喰い、ねずみ喰い
故意または重大な過失
戦争、変乱、暴動、テロ
国または公共団体の公権力の行使(差し押え、没収など)
詐欺、横領
明らかな瑕疵、瑕疵による損害
核燃料物質の特性に起因する汚染
置き忘れ・紛失
偶然な外来の事故に直接起因しない電気的、機械的事故
(保守不完全、製造上、性質上、設計上の欠陥により生じた事故など)
引用元:医療機関向け経営支援サービスなど
保険の有効期間は?保険金額は?
動産総合保険の有効期間は、リース開始日からリース終了日までのリース期間が対象です。では、保険金額はどのぐらいの金額なのかと思われますが、金額としては、リース物件の「推定時価を保険金額」とし、リース契約書記載の規定損害金を限度としてカバーをしてくれます。
病院の外壁・内装の修理は事業者災害対策機構にご相談ください
今回は病院の施設内で管理している、医療機器、設備機械などを対象としている保険をご紹介しましたが、弊社の事業者災害対策機構では、お客様が加入している火災保険を活用して、建物の外壁や内装を修理することが可能ですので、少しでも気になる方は是非、弊社までお問い合わせください。