オンデュリンクラシックシートの雨漏り修理方法!特徴や雨漏り対策をして快適な屋根に!

目次

オンデュリンクラシックシートは、70年以上の歴史があり、高い防水性を維持することで有名な屋根材です。

防水性が高いオンデュリンクラシックシートですが、雨漏りが発生した場合どのような対応をすべきか解説していきます。

オンデュリンクラシックシートの雨漏りに火災保険が使える可能性がある

オンデュリンクラシックシートで雨漏りをした場合、気になるのは修理にかかる費用ではないでしょうか。
修理にかかる費用を抑えるために注目してほしいのが、火災保険の適用です。

火災保険は、火災にしか使えないイメージがあると思います。
しかし、建物の修理に使うことができる場合もあることを、ご存じですか。

屋根の修理で自然災害により被害を受けた場合、条件に該当することで修理費用を受け取る事ができます。

ご加入の火災保険の内容により補償範囲が異なりますので、契約内容を確認してみると良いでしょう。

火災保険が適用できる雨漏りの条件

火災保険が適用する雨漏りの条件は、以下の3つが挙げられます。

雨漏りの条件

  • 自然災害による破損
  • 破損から3年以内
  • 修理費用20万円以上

自然災害は、風災やひょう災、雪災などが屋根の修理対象に該当します。

自然災害の一覧

  • 台風などの強風で屋根が剥がれた
  • 台風などの強風でビスが浮いた
  • ひょうが当たって屋根が破損した
  • 落雪により屋根が破損した

また、自然災害以外の屋根の破損は、火災保険の補償には該当しません。
経年劣化やリフォーム、事故による破損は、自然災害ではありません。

火災保険の申請方法

火災保険の申請方法は、以下のような流れとなります。

1.保険会社に連絡
いつ、どこで、そんな被害があったのかを、わかる範囲で保険会社に説明します。

2.工事業者に連絡し修理の見積書を作成してもらう
保険申請の際の資料には、「修理見積書」と「被害状況がわかる写真」が必要です。
2つの書類は、工事業者が作成してくれます。
火災保険を使うことを業者に伝えて、見積書を作ってもらいましょう。

3.「保険金申請書」と「事故状況説明書」の記入
保険会社に連絡した後、「保険金申請書」と「事故状況説明書」が送られてきます。
記入例を参考にして、記入しましょう。
わからない場合は、修理見積を依頼した工事業者へご相談ください。

4.申請に必要な書類を保険会社に送付する
被害状況の写真と必要書類を、保険会社に郵送します。

5.保険申請の承認
申請から2週間ほどで保険申請の証人となり、保険会社から連絡がきます。

6.工事の打ち合わせ
工事業者と打ち合わせをし、契約した上で修理を行います。

オンデュリンクラシックシートはどのような材料なのか

オンデュリンクラシックシートの雨漏り修理解説の前に、どんな材料なのかを把握しましょう。

オンデュリンクラシックシートは、フランス生まれの屋根材です。
70年に渡り愛されており、100か国以上で販売されている屋根材です。

軟らかく軽い素材ですが強度が高く、強風に対して大きな抵抗を発揮します。
台風被害が多い日本には、適した屋根材といえます。

オンデュリンクラシックシートのメリットとデメリット

オンデュリンクラシックシートは大変優れた屋根材であり、様々なメリットがあります。
また、デメリットもございますので、様々な部分も加味して使うと良いでしょう。

オンデュリンクラシックシートには、以下のようなメリットとデメリットがあります。

オンデュリンクラシックシートのメリット

オンデュリンクラシックシートのメリットは、以下の6つが挙げられます。

1.15年保証がある
2.100か国以上で販売されている信頼性の高い屋根材
3.リサイクル製品である
4.錆びたり腐食したりしない
5.防音性と断熱性が高い
6.アスベストを含んでいない

詳しく見ていきましょう。

15年保証がある

メーカーが15年保証を提示しています。
屋根材の中では長い保証であり、安心して使い続けることができます。

ヨーロッパでは熱帯地方でも30年以上も長持ちしているケースもあるくらい耐久性が高く、頼りになる屋根材です。

100か国以上で販売されている信頼性の高い屋根材

世界100か国以上で販売されており、様々な気候の中で使われています。
どのような気候でも安心して使えます。

リサイクル製品である

50%がリサイクル素材で作られている屋根材です。
言い換えれば、環境にやさしい材料で作られた製品であると言えるでしょう。

錆びたり腐食したりしない

金属が含まれていないので、錆びたり腐食したりすることはありません。
腐食を気にしなくて良いので、管理しやすい屋根材です。

防音性と断熱性が高い

熱伝導率が低く、防音性にも富んでいる屋根材です。
暑い夏でも寒い冬でも、熱が伝わりにくいので省エネ効果を発揮します。

他のシートでは、夏場に屋根から吸収する熱により室内が暑くなる事が懸念されますが、
オンデュリンクラシックシートなら、余計な熱を伝えず快適な室内空間が期待できます。

アスベストを含んでいない

オンデュリンクラシックシートの見た目は、アスベストを含んでいるような雰囲気に見えるかもしれません。
しかし、アスベストは全く含まれていませんのでご安心ください。

オンデュリンクラシックシートの中身は、瀝青や樹脂、鉱物性顔料、セルロース繊維素からできています。
人や環境に対して毒性が全くありませんので、安心して使える屋根材です。

オンデュリンクラシックシートのデメリット

オンデュリンクラシックシートには様々なメリットがありますが、デメリットも存在します。
デメリットは、以下の5つが挙げられます。

1.切断が難しい
2.割れたり変形したりしやすい
3.独自の臭いがする

詳しく見ていきましょう。

切断が難しい

ノコギリだと刃が詰まってしまい切断できなくなる場合があります。
切りにくい場合、ノコギリの刃を加熱すると綺麗に切れるようになります。
ガスバーナーなどでノコギリを30秒ほどあぶってから切ると、簡単に切れるでしょう。

割れたり変形したりしやすい

オンデュリンクラシックシートは柔軟性がある屋根材ですが、曲げすぎると折れてしまいます。
極端に曲げずに使うことが、おすすめです。

また、施工の際にオンデュリンクラシックシートの上に乗ると変形するので、注意して乗りましょう。

独自の臭いがする

オンデュリンクラシックシートには、アスファルトが使われています。
そのため、アスファルト独自の臭いがします。

しばらく放置していても消える臭いではなく、1年後も臭いがしたという声が挙がっています。
特に、晴れの日には臭いが強くなってしまいます。

オンデュリンクラシックシートで雨漏りが発生してしまうケースと対処方法

オンデュリンクラシックシートは防水性に富んでいますが、雨漏りが発生してしまうことがあります。
どんな場合に雨漏りが発生するのか、以下の8つのケースが挙げられます。

1.専用ビスを使っていない
2.ビスの足の長さが短い
3.ビスを打ち込み過ぎる
4.セーフトップネイルのキャップの閉め方が悪い
5.間違えてあけてしまった穴を補修せずに放置している
6.割れや折れがある
7.重ね幅が足りない
8.棟の貼り方の順番が間違っている

詳しく見ていきましょう。

専用ビスを使っていない

オンデュリンクラシックシートには、専用のビスがあります。

専用のビスを使わなくても、他のビスで代用できます。
しかし、専用のビスを使っていない場合、雨漏りが発生しやすくなるでしょう。
雨漏りを発生させないためには、オンデュリンクラシックシート専用のビスを使いましょう。

専用のビスを使っていない場合、雨漏りが発生しても保証してもらえません。

ビスの足の長さが短い

ビスの足の長さが短い場合、雨漏りが発生してしまう可能性があります。
オンデュリンクラシックシートは、波型になっています。
セーフトップネイルの厚みと波型部分の空間部分、下地に打ち付ける長さが必要です。

ビスの長さは、75ミリメートルが最適です。
オンデュリンクラシックシートの波の高さが以外の部分にビスが打ち込まれます。

波の高さは39ミリメートルなので、残りは36ミリメートルしかありません。
トップネイルが6ミリメートルですので、残りの30ミリメートルが木下地に入ります。
30ミリメートルの深さが木下地に入ることで、しっかりと固定されます。

60ミリメートルのビスを使うと、トップネイルと波の高を差し引きすると15ミリメートルしか残りません。
15ミリメートルしか木下地に刺さりませんので、不安定な屋根になってしまいます。
強風が発生した際には、屋根が浮き上がり雨漏りへと発展させてしまいます。

短いビスを使って雨漏りが発生した場合は、75ミリメートルの適したビスに取り替えましょう。

ビスを打ち込み過ぎる

オンデュリンクラシックシートは柔らかい素材なので、打ち込む際に打ち込み過ぎてしまう場合があります。

ビスを打ち込み過ぎた場合、波がつぶれてしまい雨漏りへと発展することがあります。

既に波がつぶれている場合、屋根材に亀裂が入っている場合があるので雨漏りは直りません。
新しいオンデュリンクラシックシートに張り替えることで、雨漏りを直します。

また、軽度な亀裂の場合は、上からオンデュリンクラシックシートを張ることで雨漏りが直ります。
余った切れ端を使って上から重ね張りすることで、補修となります。

セーフトップネイルのキャップの閉め方が悪い

オンデュリンクラシックシート専用ビスであるセーフトップネイルの頭には、キャップがあります。
キャップの閉め方が良くない場合、雨漏りが発生してしまうことがあります。

キャップから雨漏りが発生している場合は、キャップをきちんと閉めましょう。

閉め方に不具合がある場合や、固くて閉まらなかったというケースもあります。
キャップの固さは、ビスの錆防止や雨漏りを防ぐために固い造りになっています。
楽に閉める方法がありますので、以下を実践してみましょう。

キャップを楽に閉める方法は、自分から見て縦にキャップを開いて閉めることです。
親指で自分がいる方向に向けて向こう側からかぶせることで、楽にキャップを閉めることができます。
はまると「パチン」と音がするので、完璧に閉まった合図となります。

間違えてあけてしまった穴を補修せずに放置している

間違えてビス穴を開けてしまった際に補修せずに放置したままの場合、雨漏りが発生するおそれがあります。

穴の部分に、余ったオンデュリンクラシックシートを重ね張りすることで、補修できます。

割れや折れがある

割れや折れた部分から雨漏りが発生している場合は、直線状に亀裂が入り雨漏りとなっています。

この場合も、余ったオンデュリンクラシックシートの重ね張りにより雨漏りを直すことができます。

重ね幅が足りない

オンデュリンクラシックシートの大きさは、950×2000ミリメートルの大きさです。
そのため、重ね継ぎ手が必要になります。

重ね幅が足りないことにより、重ね部分から雨漏りが発生することがあります。
重ね部分を強化することで、雨漏りを防ぐことができます。

重ね部分の上からオンデュリンクラシックシートをかぶせることで、重ね部分の雨漏りが改善します。

しかし、重ね部分が分厚くなっていまい、見た目が悪くなる難点が発生します。

費用に余裕がある場合は、幅200ミリメートル程度の重ね幅を設けて貼り直すことをおすすめします。

棟の貼り方の順番が間違っている

オンデュリンクラシックシートの棟は水下から張ることが鉄則です。
水上から張ることで重ね部分に雨水が入り、雨漏りが発生してしまうからです。

水上から棟を貼っている場合、棟の貼り直しにより雨漏りが解決します。

オンデュリンクラシックシートの雨漏りにはカバー工法がおすすめ

オンデュリンクラシックシートは、カバー工法にも適している屋根材です。
部分補修で雨漏りが改善しない場合は、カバー方法がおすすめです。

カバー工法がオススメできる理由は、以下が挙げられます。

1.屋根材が軽い
2.工期が短い
3.屋根の防音効果が高い
4.屋根の断熱効果が高い

詳しくみていきましょう。

屋根材が軽い

1平方メートル当たり4キログラムと非常に軽い屋根材なので、カバー工法を行っても屋根が重たくなりません。

カバー工法の難点は、屋根が二重になることで重くなることです。
屋根に余計な重さが加わらないので、重ね張りでも問題が発生しません。

工期が短い

素材が軽いので、施工性に富んでいる屋根材です。
軽い材料でスムーズに施工ができるので、工期の短縮が可能です。

屋根の修理は、天候を見極めながら行うことが鉄則です。
オンデュリンクラシックシートは短時間の施工となるので、修理期間の負担がありません。

屋根の防音効果が高い

オンデュリンクラシックシートは、防音性が高い素材です。
カバー工法で屋根が二重張りになることで、防音効果を高めることができます。

雨音が気にならなくなり、快適な住空間となります。

屋根の断熱効果が高い

断熱性が高い素材であり、カバー工法により二重張りになることで断熱効果が高まります。

太陽光が浸透しにくくなるので、夏の小屋裏の温度上昇を少なくできます。
夏は屋根からの熱さにより室内が暑くなりがちですが、夏の不快を取り除いてくれます。

まとめ:オンデュリンクラシックシートで雨漏りが発生したらすぐに修理を!

オンデュリンクラシックシートは防水性が高い屋根材ですが、雨漏りが発生することがあります。
雨漏りが見受けられたら、すぐに修理をしましょう。
素早く修理を行うことで、建物への被害を最小限にとどめることができます。

雨漏りの修理費用が心配な場合は、火災保険のご利用を検討しましょう。
屋根の修理の場合は、火災保険の補償が適用される場合が多くあります。

少しでも修理費用を少なくし、負担なく屋根修理を行いましょう。

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